三軒茶屋の住みやすさと評判、相場・スポット:都会すぎない下町情緒が残る街

三軒茶屋はこんな街

「三軒茶屋」という名前は、江戸時代に社寺を参詣する人や行楽に訪れる人々の休憩所として、実際に3軒のお茶屋さんがあったことに由来しています。
ちなみに、三軒茶屋は東京都世田谷区の町名ですが、三軒茶屋駅の住所は「世田谷区太子堂」という隣の街。
三軒茶屋エリアの家賃相場を見ると、ワンルームで7.96万円、1DKで11.34万円(LIFULL HOME’Sのデータより、2017年9月26日時点)。
渋谷まで電車で5分、急行の停まる便利な立地ということで、やはり少し高めといえるでしょう。

駅を出るとすぐに、地上26階のキャロットタワーがそびえ立ちます。
ビルにはオフィスのほか、TSUTAYAや雑貨店、劇場などが入っており、いろいろな楽しみ方ができます。
また、駅前は国道246号と世田谷通りという大きな道路が交差し、その上には首都高速道路が通り、人や車の往来が盛んです。

そうした都会的な面をもつ一方で、「エコー仲見世商店街」や「すずらん通り」など昭和の香りを色濃く残す商店街も軒を連ね、下町の雰囲気を感じさせます。
三軒茶屋エリアは、都会的な面と下町情緒をあわせもつ街なのです。

三軒茶屋の住みやすさポイント

三軒茶屋の住みやすいところは、なんといっても交通の便がいいところ。
三軒茶屋駅には東急田園都市線と東急世田谷線が通っており、東急田園都市線で2駅、急行なら1駅で渋谷に出られる立地です。
東急田園都市線は東京メトロ半蔵門線直通なので、都内へのアクセスも良好。
ただし、東急田園都市線はラッシュ時に非常に混雑する電車として知られており、朝晩は覚悟が必要かもしれません。

もう1つは、商業施設が充実しているところ。駅周辺には、24時間営業のスーパーをはじめ、生活に必要なものを買う店舗には事欠きません。
とくに多いのが飲食店。駅の耳口を出ると、実に多様な飲食店が所狭しと並んでいます。学生が多い地域でもあるため、リーズナブルな料金設定の店舗が多いのもうれしいところです。

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三軒茶屋の評判

魅力あふれる三軒茶屋エリアの評判は上々。
実際に住んだことがある方からは、都心にほど近い立地と、日々の買い物や飲食に不自由しない便利さ、下町の雰囲気残る住みやすい環境が揃う街として評価が高く、「何年住んでも飽きない街」とされています。
先にふれたように住宅地としても人気のエリアであり、「この街に住みたい!」と強く希望して引っ越してくる方が後を絶ちません。

難点とすれば、家賃が高めであることでしょう。加えて、音についても注意が必要です。
駅周辺は深夜営業の飲食店も多く、夜中まで騒がしいことも少なくありません。繁華街に近い住宅の場合は事前に確認しておきたいもの。
また、そうした特性から治安についても少々懸念があり、女性の一人歩きや細い路地などの通行には特に注意が必要といえます。
とはいえ人通りも多く、駅の北口側には交番もあるので安心です。

三軒茶屋は都会すぎない街が好きな人におすすめ

都心に住むのはとても便利ですが、常に商業施設や多くの人に取り囲まれるような気分にもなり、少し息苦しくなることもあるでしょう。
そうした都会の喧騒から離れた郊外や下町の住宅地は穏やかな環境に恵まれますが、日々の通勤が大変になったり、ちょっとした用事でも電車に乗っていかなければならないといったことにもなりがちです。

三軒茶屋エリアは、都会と下町の“いいとこどり”ができる街です。
交通の便や商業施設に不便のない都会でありながら、昔からある商店街で下町特有の雰囲気を味わうこともできます。
それに、三軒茶屋には公園や緑道などの自然を感じられるスポットも豊富で、運動や散策を楽しめます。

三軒茶屋の中古マンション相場

東急田園都市線と東急世田谷線が通る三軒茶屋駅は、渋谷駅まで電車で5分。東急田園都市線から東京メトロ半蔵門線直通で、表参道や大手町といった都内各所へのアクセスも便利な立地です。その分、物件の家賃はやはり少し高めといえます。

三軒茶屋エリアの中古マンションの価格相場を見てみると、物件全体で4573.85万円、1R~1Kの物件で1926.7万円、1DK~2DKの物件で3587.25万円、2LDK~3DKの物件で5408.12万円、3LDK~4DKの物件で6993.26万円です。(不動産情報サイト「アットホーム」三軒茶屋駅の価格相場から中古マンションの物件を探す【アットホーム】|マンション購入の情報のデータより、2017年11月19日時点)。

三軒茶屋のショッピングスポット

三軒茶屋駅周辺は、24時間営業のスーパーをはじめとして商業施設に事欠きません。まずは、駅直結で街のシンボル的な存在でもある、地上26階建ての「キャロットタワー」でしょう。美しいレンガ調の外壁がニンジンのような色であることからその名がつけられたキャロットタワーには、東急ストアやTSUTAYA、雑貨店などが入っています。

他方、駅周辺には、昭和の香りを色濃く残す商店街も軒を連ねています。世田谷通りから玉川通りへ抜ける細いアーケードにある「エコー仲見世商店街」や、玉川通りから伸びて飲食店なども多い「すずらん通り」などは、下町の雰囲気を感じさせる昔ながらの商店街です。

三軒茶屋周辺の休日に過ごせるスポット

参考URL:世田谷パブリックシアター
三軒茶屋エリアは、休日を楽しむスポットも豊富です。たとえば、キャロットタワー内にある「世田谷パブリックシアター」は音楽などの舞台芸術のための劇場で、舞台芸術のさまざまなプランに対応するための機能を備えており、演劇や舞踊を中心にいろいろなプログラムを楽しむことができます。キャロットタワーにある展望台からは、夜景を無料で堪能することも。

「IID 世田谷ものづくり学校」は駅から徒歩約15分と少し歩きますが、多種多様なものづくりにふれることができる場です。IID 世田谷ものづくり学校は廃校となった中学校の校舎を再生した複合施設で、ものづくりや地域コミュニティとの交流などに関するさまざまなイベントやワークショップが開催されています。今も当時の中学校の雰囲気を感じることができるというのも、他の新しい施設にはなかなかないユニークな点です。

三軒茶屋周辺の大きな公園

子育て世帯や運動好きの方にとくにうれしいのが、公園の存在です。三軒茶屋エリアには世田谷公園という公園があります。お子さんが遊べる広場にはいろいろな遊具が設置されていたり、園内はミニSL「ちびくろ号」が走っています。交通広場は遊びながら交通ルールや道路標識を覚えることができると評判で、自転車の練習もできます。

スポーツ好きの大人の方には、軟式野球場やテニスコートなど、いろいろなスポーツをするためのスペースも充実しています。また、スケートボード愛好者の熱意から整備の進んだスケートボード広場(SL PARK)では、スケートボードやBMX、インラインスケートなどのストリートスポーツを楽しむことができるようになっています。

おわりに

都会的な便利さがありながら下町の雰囲気も保っている三軒茶屋エリアは、人気に違わぬ住みやすい街といえるでしょう。快適な住宅地としての三軒茶屋エリアに落ち着いた住まいを構えながらも、休日はキャロットタワーや商店街をまわってみたり、駅周辺にたち並ぶ数多の飲食店からお気に入りの店舗を発見したり、いろいろな楽しみ方ができるにちがいありません。