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マイホームブック(byスターフォレスト) > 不動産売買お役立ち > 中古マンションをバリアフリーリフォームする際の8つのポイント

2017-09-13

最終更新日:2017-09-13

中古マンションをバリアフリーリフォームする際の8つのポイント

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高齢化が進む日本では、バリアフリーに着目されることが増えてきました。住まいづくりを考えるうえでも、年を重ねても住みやすい家にしたり、将来的に介護が必要になる可能性への備えとしてバリアフリーの住宅を考える方が少なくありません。

そうしたバリアフリーの住まいを手に入れるための手段の一つが、中古マンションのリフォーム・リノベーションです。マンションを購入してリフォームやリノベーションを行い、理想のバリアフリー住宅に仕上げていくには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

マンションのエントランスがバリアフリーに対応しているか要確認

間取りを変更したり、水回り設備を移動したり、段差をなくしたりといった工事を施すことで障害となる“バリア”をなくす、バリアフリーのリフォーム・リノベーション。成功させるためには、それに適したマンション物件を探し、構造を確認する必要があります。

ただし、マンションを購入しても、リフォーム・リノベーションを行うことができるのは専有部分のみ。マンションのエントランスなどの共用部分は勝手に変更することができません。エントランスに大きな段差がないか、車椅子に乗った方と介助者が通れるスペースとエレベーターがあるかどうか、といった点は確認しておきましょう。

中古マンションをバリアフリーリフォームする際の8つのポイント

ここからは、バリアフリーを実現するにあたって、具体的にどのような点に配慮すればいいかを考えてみましょう。

ドアを引き戸にする

ドアノブを押したり引いたりして開閉するタイプのドアは、車椅子での出入りが難しいものです。また、万一浴室で事故があったとき、内開きのドアだと外から開けるのが難しくなるケースも。引き戸であれば、出入り口付近のスペースも広くとれます。

手すりを設置する

廊下、トイレ、浴室など、適切な場所に手すりを設置することで、転倒防止につながり、安全性を上げることができます。歩くときに支えるだけでなく、立ったり座ったりするときの補助にもなる手すりは、高齢者にとっては行動を楽にすることができる設備です。

浴室入り口や敷居の段差を解消する

年を重ねると、階段のように大きな段差ばかりでなく、部屋の間のちょっとした段差にもつまずきがちになり、それが転倒のリスクにつながります。段差を完全になくすのがベストですが、そうでなくても2cmを一定の目安にして極力減らすようにしましょう。

浴室の床を滑りにくい床材に変更する

浴室はぬれて滑りやすくなります。タイル床は滑りやすい上に、転倒時に大きなけがにつながりやすいです。対策は滑り止め加工が施されたものや滑りにくい床材を使い、水はけをよくすることでしょう。転倒してしまった場合の衝撃を吸収する性質をもつ素材だとさらに安心です。

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浴槽をまたぎやすい高さにする

浴槽が深すぎると、またいで入るのが大変です。30cmから40cm程度の高さにするのが使いやすいでしょう。浴槽の一部を床に埋め込む半埋め込み式の浴槽であれば、出入りしやすく安全性を保ちやすくなります。浴槽の縁は広めにして腰かけられるようにしておくと、利便性が高まるはずです。

暖房機能付きの浴室乾燥機を設置する

浴室で起こる危険の一つが、急激な気温変化による「ヒートショック」と呼ばれる健康被害です。これを予防するためには、脱衣スペースと浴室を暖めて部屋の間の温度差を解消すること。浴室に暖房機能付きの浴室乾燥機を設置すると、浴室を暖められるだけでなく、換気も万全になります。

トイレは高齢の家族の寝室近くに配置する

高齢の方はトイレに行く回数も増えます。可能であれば、高齢の家族の寝室に隣接した位置にトイレがあると行き来が容易になるでしょう。

トイレは広さにゆとりをもたせる

トイレの出入り口やトイレの中の広さにゆとりがあると、一人での行動もしやすくなりますし、将来的に車椅子や介護が必要になった場合にも対応しやすくなります。

希望するバリアフリーリフォームが可能かを事前に相談しておこう

バリアフリーを実現するためのリフォーム・リノベーションでは、壁を壊したり配管を移動させたりといった工事を行うことが多くあります。そうした工事を実現できるかどうか、素人だけで確実に判断するのはなかなか難しいもの。そこで、不動産会社、リフォーム会社をまじえ、検討している物件でその工事が可能かどうかを、契約前に必ず確認しておきましょう。

また、先に共用部分について挙げましたが、購入した自室の玄関ドア外側やバルコニーも共用部分とされ、自由にリフォーム・リノベーションできない場合があります。バルコニーの工事を考えている場合なども、事前に確認しておくのが安心です。

おわりに

リフォームやリノベーションでバリアフリーを実現できれば、将来にわたって安心して住むことができ、物件としても付加価値になり得ます。

そのためには、必要なポイントをおさえながら、物件の購入とリフォーム・リノベーションを並行して進めていきましょう。


最終更新日:2017-09-13

 

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