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マイホームブック(byスターフォレスト) > リフォーム・リノベーション > 修理・交換時期を迎える前に!中古マンション・一戸建てのビルトインガスコンロの選び方について

2019-06-14

最終更新日:2019-06-14

修理・交換時期を迎える前に!中古マンション・一戸建てのビルトインガスコンロの選び方について


キッチンと一体化したビルトインガスコンロはすっきりとした見た目と、高い機能性が魅力です。天板の違いなどいくつかの種類が見られますが、それぞれに異なる特徴があります。急激に普及が進んでいるため、購入予定の物件にすでに設置されていることも珍しくありませんが、老朽化や好みに従った交換にはかなりの費用がかかるようです。

ビルトインコンロのはじまり

まずはビルトインコンロの歴史から見ていきましょう。

業界初はリンナイ

1963年にグリルを搭載した国内初のガステーブルコンロを販売したのは、現在でも業界トップクラスの企業として知られているリンナイです。その後も新しい型のコンロの開発を続け、1980年にはグリル付・オーブン付ビルトインコンロを国内で初めて販売しています。

1986年に収納ツマミ式ビルトインコンロ、1992年にセットフリー型ビルトインコンロなど次々新機軸の商品を世に送り出してきました。

その他の国内主要メーカーにはパロマやノーリツといった企業がありますが、こちらも温度感知センサーやマルチグリルなど、独自の技術を生かしながらビルトインコンロの付加価値を高めています。

近年は普及率も上昇

ビルトイン型キッチンは2004年頃には4割に達し、その後順調に設置数を伸ばしてきました。現在ではキッチンの、およそ半数以上の割合を占めていると見られます。

参考サイト:リビングアメニティ協会 | 快適な住空間をめざして

ビルトインガスコンロは初期の頃から、ビルトイン型キッチンに組み込まれてきました。最近ではIHも多く使われていますが、IHに比べて強い火力やとろ火での煮込みなど、火加減調節の容易さが、ガスコンロを選ぶ方も多いようです。

セルフ交換は危険!撤去費用について

ビルトインコンロはキッチン全体との一体感があり、普通のテーブルコンロを置くよりも汚れがすき間に入りにくく手入れがしやすいというメリットがあります。

一方で老朽化が進み、交換が必要となったときには専門業者に依頼する必要があります。撤去をする場合には、作業内容で費用も変わってきます。ガスコンロを交換するための撤去費用は、処分を合わせても1万円程度と言われています。

ガスの配管を閉栓し、配管もすべて撤去する場合にはさらに5,000円程度。ビルトインオーブンも併せて撤去する場合には、約5万円が相場となります。撤去後に新しいものと交換する場合、ガスコンロのみであれば2万円、オーブンも交換するときは5万円程度が必要となります。

置き型のガスコンロであればセルフ交換も可能ですが、ビルトインガスコンロは配管が複雑なため、素人が行うのは危険です。費用はかかりますが、必ず専門業者に任せるようにしましょう。

ビルトインコンロの選び方3つ

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ビルトインコンロを選ぶ際にポイントとなる点を紹介していきます。

1.キッチンタイプの確認

ビルトインコンロを交換するときには、現在のキッチンのタイプに合ったものを選ぶ必要があります。一枚の天板でつながったシステムキッチン型か、流し台の横に組み込む型かによって、使えるコンロが変わります。

またコンロの幅や専用キャビネットの要不要など、キッチンの形状によっても選べるタイプが異なります。設置の状況によっては、耐熱板の取り付けも併せて行う必要があります。

2.天板の種類

ビルトインコンロの見た目を決めるのが、天板の種類です。各種類の特徴や強みを見ていきましょう。

ガラストップ

天板が強化ガラスになっているタイプで、フレームレス、フレーム一体型、ふち付きなどがあります。ガラス特有の美しい外観と手入れが簡単であるメリットがありますが、強い衝撃を与えると破損する可能性があります。

ガラスコート

硬質ホーローにコーティングを施したタイプです。強度が増し、美しい発色が魅力です。ガラスのような光沢があり、カラーバリエーションが豊富です。ガラストップのタイプに比べ価格を抑えられますが、表面塗装の破損によってサビが生じる可能性があります。

ホーロー

鋼板にガラスコーティングを施した材質です。耐久性に優れ、擦り傷などに強い特徴がありますが、重い物を落とすなどして表面塗装が破損すると、サビが生じる可能性があります。また経年劣化でコーティングが剥がれることもあります。

フッ素コート

鋼板にフッ素コーティングを施したタイプです。油分をはじき、日常の手入れが楽で、価格も安く抑えられます。耐熱性がやや低く、キズによってフッ素が剥がれる場合があります。

機能と手入れのバランス

ビルトインコンロを選ぶ場合には、日常的に必要な機能や手入れの容易さを良く考えることが大切です。

コンロの材質による耐久性や見た目の美しさのほか、2口・3口、グリルの広さ、加熱センサーなど、機能の違いによっても価格が変わります。また焦げ付き防止機能や、取り外しできるパーツなど、毎日使うものであることを考慮し、手入れができるだけ簡単にできるものを選ぶ必要があります。機能と手入れのバランスの良さに注目すれば、生活に最適なビルトインコンロを選びやすくなります。

おわりに

ビルトインガスコンロのある物件が主流となってきていますが、見た目やイメージにとらわれず、実際に使うことを考えて選択していかなければなりません。日常的に調理に使うため、劣化するのは避けられません。交換や撤去にはそれ相応の費用がかかります。物件の築年数とともに、各パーツについても耐久性を良く確認して選ぶ必要があります。


最終更新日:2019-06-14

 

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