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温水洗浄便座、快適な温かさを保つ便座、自動的に開く便器の蓋、自動洗浄…近年のトイレは、とても便利なものになりました。掃除も簡単ですっきりしたデザインのタンクレストイレなども人気を集めています。
一方で、昭和の時代に建てられた団地のような住宅では昔ながらのトイレが多く、最新のトイレを知ってしまうと冬の季節の寒い便座がとてもつらく感じられるものです。そこで検討したいのが、トイレのリフォーム。
とはいえ、「そもそも団地のトイレをリフォームできるのか」「トイレのリフォームには高額の費用がかかるのではないか」といった心配もあるでしょう。今回は、団地のトイレのリフォームについてご紹介します。
団地のトイレの特徴について
戦後や高度経済成長期に相次いで建設された団地では、ダイニングキッチンなどと合わせて洋式の水洗トイレが設置されました。トイレ室内の後方に排水管が縦に通っている風景を覚えている方もいるのではないでしょうか。
また、トイレの室内には今のような換気扇はなく、代わりに小さい窓が付いていました。便座は蓋のないもので、今の標準よりも少し小さめの独自規格のサイズになっています。
トイレ室内自体も狭く、天井も低いため、体格のいい方が入ると入り口では頭をぶつけそうになり、室内では膝が壁につきそうになることも。団地のトイレには、そのような特徴があります。
こうした設備は、当時としては最先端の便利なものであり、団地はあこがれの住宅でした。しかし、それから数十年が経過した今となっては、不便を感じる場面が少なくないというのが実状です。
団地のトイレリフォームにかかる費用について
工事の作業費用は、どのような工事を実施する必要があるかということはもちろん、工事を行う場所や周辺の環境、トイレの状況などによって変わってきます。
どんな作業・工事にリフォーム費用がかかる?
団地のトイレをリフォームする際には、「トイレ本体の購入」「既存のトイレの撤去・処分」「新しいトイレの設置」「入れ替えに必要となる付帯工事」「工事に使う材料の運搬」などが必要で、これらの作業・工事に対し、費用が発生することになります。
工事にかかる費用はケースバイケース
工事がいくらぐらいかかるかというのはケースバイケースです。トイレ本体の価格はグレードによってかなり幅があり、どのような機能・デザインを希望するかによって数万円ほどの安いものから、30万円を超えるような高いものまであります。
また、工事費用だけでみれば10万円かからないことも多いですが、排水管の工事も必要になるような場合はさらに高くなります。
したがって、トイレのリフォーム費用の相場を一概に述べることは難しく、基本的には個別に見積もりを依頼するのが最も確実です。
団地のトイレはDIYも可能!
団地のトイレリフォームには、住宅の構造や管理規約の都合により制約が多く、トイレの入れ替えが難しいことも珍しくありません。リフォームが可能でも選べるトイレがかなり限られ、電源を確保する必要なども出てきます。
そうしたリフォームは、基本的にはリフォーム業者に依頼して行うのが安心ですが、なかには自分自身でトイレの入れ替えまで行う“猛者”も存在します。
インターネットで検索すると、照明のソケットから電源をとり水道管を分岐させるなどして、団地のトイレを蓋つきの温水洗浄便座にしたといった事例もみられます。
そのほか、木材などでトイレのタンクを隠してトイレ室内をすっきりさせれば“タンクレストイレ”に早変わり。床にマットやクッションフロアを敷けば、足もとが快適になります。
トイレの壁紙を防湿・耐水・脱臭効果のあるものにすることで、古い汚れやにおいを取り除けるうえ、トイレ室内をより清潔に保ちやすくなります。こうしたリフォームは、DIYでも十分可能なものなのです。
おわりに
トイレは、住宅のなかでも劣化しやすい水回り設備であり、生活のなかで毎日使うものでもあります。そのトイレが快適なものかどうかは暮らしの快適さそのものに直結するといえます。
団地のトイレのリフォームにはさまざまな制約も生じがちですが、状況に応じてさまざまなリフォームの選択肢が考えられます。リフォーム業者に相談し、費用の見積もりを依頼してみると、どういう可能性があるのかわかりやすくなるでしょう。
最終更新日:2019-03-07