• TOP
  • 住宅購入
  • リフォーム・リノベーション
  • お金・制度
  • 地域紹介
  • コラム
マイホームブック(byスターフォレスト) > コラム > 漆喰vs珪藻土 どっちが最強?それぞれの効果と相場と価格について一挙公開!

2018-08-01

最終更新日:2020-05-26

漆喰vs珪藻土 どっちが最強?それぞれの効果と相場と価格について一挙公開!


  • 珪藻土と漆喰の違いは何?
  • 珪藻土と漆喰はどちらが最強?
  • 気になる費用相場は? 安いのはどっち?

この記事では、上記のような壁の塗材に関する疑問にお答えしていきます。

最近、壁の仕上げとして左官材を使った天然素材を使うことが注目されています。天然素材としては、お城の壁などで見ることが多い漆喰洗濯不要のバスマットでおなじみの珪藻土(けいそうど)があります。

しかし、塗り壁の種類でもある珪藻土や漆喰がどのようなものかピンと来ない人も多いはず。この記事では、あなたの好みに合った塗り壁素材を探せるよう、珪藻土と漆喰の効果や価格、最強なのはどちらかまで解説していきます。

一都三県の物件探し・価格交渉ならスターフォレストにおまかせ

完全無料でご相談可能
ご希望の物件を紹介します

漆喰vs珪藻土最強なのはどちら?

漆喰vs珪藻土に関するポイントをまとめると以下のようになります。

  • 珪藻土と漆喰は成分が大きく違う!
  • それぞれ異なる特徴があるので、どちらかが最強というのはない!
  • 費用の相場は同じくらい

漆喰と珪藻土は、それぞれに特徴があり、どちらが最強というのは存在しません。費用の相場も同じくらいですから、自分がどんな壁を選びたいのか?あるいは塗材を使う部屋はどんな部屋か?を意識して選択する必要があるのです。

珪藻土と漆喰は成分が大きく違う!

珪藻土と漆喰は、いずれも自然由来の天然素材であることは共通しています。しかし、元となる材料は大きく異なっているのです。

かんたんにまとめると、漆喰は岩石を原料とする壁材です。対して、珪藻土は藻類とそれを固める材料を混ぜて作られた壁材です。原材料が山と海であり大きく異なっているといえるでしょう。

そのため、壁に塗ったときの効果や雰囲気も大きく異なってきます。詳しく説明すると、珪藻土は、植物性プランクトンの一種である「珪藻」という藻が長い時間をかけて化石となったものが主な成分。珪藻土単体では固まらないため、樹脂製のつなぎなどを混ぜ合わせて壁材として塗ります。珪藻土を選ぶ場合、この「珪藻土含有率」も大切なポイントです。

漆喰の主な成分は消石灰。学校のグラウンドで白い線を引くために使われていた白い粉といえばわかりやすいでしょう。漆喰は水を加えて乾かすことで固まり、壁として仕上げられるため、昔から住宅の壁材に使われてきました。

珪藻土には非常に細かい穴が無数にあいていて、この穴が湿気を調整したりにおい物質を吸着したりします。これによって、調湿や脱臭、ホルムアルデヒドの吸着・分解などのさまざまな効果が生まれます。漆喰にもこうした調湿・消臭効果があり、西洋風の住宅にもより合わせやすいところが人気です。

費用の相場は同じくらい

s-shutterstock_519528235

漆喰と珪藻土は、費用の相場も同じくらいです。商品によっては、漆喰のほうがほんの僅か安いということが多いようです。

珪藻土自体の価格の一例を挙げると、1平方メートルあたり2,000円から3,000円程度、6畳一間(壁4面)で4万円から5万円強といったところです。

ただ、珪藻土や漆喰などの塗り壁は、珪藻土や漆喰といった材料自体の費用だけでなく、壁に塗るための施工費用が必要になります。リフォームなどを自身で施工すれば施工の委託費用を抑えることはできますが、仕上がりは技術に左右されますし、使う材料や塗る場所によっては自分で行うのが難しいということもあります。

珪藻土を使った壁塗りを依頼する場合の施工費用は、1平方メートルあたり3,000円から4,000円ほど、6畳一間(壁4面)で6万円から8万円ほどといった費用が一例です。漆喰の施工費用はこれより比較的安価である傾向はあるものの、大きく安くなるというわけではないようです。

いずれにしても、壁の下地の材質やコンディション、希望の仕上げ方によって施工の工数が異なり、それによって費用は変わってきます。実際の状況を見てもらって見積もりを出してもらうのが確実でしょう。

それぞれ異なる特徴があるのでどちらかが最強というのはない!

珪藻土と漆喰は、どちらかがより優れているということはないのです。「絶対的に良いのはこっち」と断言することはできません。

それでは、結局どう判断すればいいのかというと、それぞれの特徴を押さえて、使う家やお部屋に合った材料を選ぶのが最強ということになります。

珪藻土の特徴


珪藻土のとは上記の画像のような質感の壁です。どこかザラザラとした表面の質感が特徴で、和風な家やお部屋に映えるという特徴があります。

さらに、珪藻土には消臭効果があるので、トイレといった臭いが気になるお部屋におすすめできます。

漆喰の特徴


漆喰とは上記の画像のような壁材です。珪藻土と比べてツルリとした表面の質感が特徴です。フローリングなどとの相性が良く、洋風スタイルの住宅やお部屋にぴったりといえるでしょう。

さらに、漆喰は強度があるので、頑丈にしたい住居やお部屋におすすめできます。

珪藻土と漆喰を壁に使うならどっちがいいのか

珪藻土と漆喰を壁に使うならどっちらがいいのかのポイントをまとめると以下の通りです。

珪藻土と漆喰の2つの選択ポイント

珪藻土と漆喰を壁に使うならどちらがいいのかというと、二つの選択ポイントがあります。

一つ目のポイントは、仕上がりの雰囲気が好みに合っているかということです。漆喰と珪藻土では仕上がりの雰囲気が大きく異なります。珪藻土のざらざらとした質感は好き嫌いが分かれますし、漆喰の滑らかさを無機的に感じてしまう人もいるでしょう。もしもこだわりがないならば、完全に趣味や好みで選んでしまうのもおすすめです。

二つ目のポイントは、機能性で選ぶということです。珪藻土は、バスマットに使われることが多いことからも明らかなように除湿効果があります。一方、漆喰には抗菌効果が期待できるのです。メリットやデメリットを意識して、壁材に期待する効果などで選ぶのも良いといえるでしょう。

漆喰のメリットとデメリット

漆喰は、強アルカリ性の素材です。アルカリ性は除菌と洗浄力が高いという特徴がありますから、抗菌や消臭効果が期待でき、シックハウス症候群の予防にもなるというメリットがあります。

加えて、古くはお城の素材になっていたことからも明らかなように耐久性や防火効果があるというメリットもあるのです。

その一方で、地震などによってひび割れがしやすく、滑らかな質感ゆえに、ひびができたらかなり目立ってしまうというデメリットもあります。

基本的には、壁材に抗菌や耐震性を期待する人にはおすすめです。

珪藻土のメリットとデメリット

珪藻土は、藻によってできています。そのため、吸水性が高く、室内の湿度を一定に保ってくれるメリットがあるのです。

海に近く、湿度が高い土地にはかなりおすすめできる素材といえるでしょう。また、珪藻土は細かい穴が開いていて、消臭効果があるというメリットもあります。

ただし、珪藻土は湿気を吸い込みすぎて、カビが生えてしまったり、もろくなってポロポロと壁がはがれ落ちることもあるというデメリットもあるのです。

珪藻土・漆喰、それぞれ建築の何・どこに使われるのか

珪藻土と漆喰は組み合わせて使うことも可能です。基本的には、湿度が高く結露が多い場所には珪藻土が、それ以外は漆喰という場合が多いといえます。

たとえば、玄関やトイレには珪藻土がよくつかわれます。雨の日に濡れた傘の水分なども吸い取ってくれますし、防臭効果もある珪藻土ならばトイレの臭いも消してくれます。

また、リビングやキッチンには漆喰がおすすめです。漆喰は、滑らかでどんな家具にも相性抜群です。さらに、シックハウス症候群対策に効果がありますから家族の健康を守ってくれますし、防火性能もあるのでキッチンの火事が起きたときも安心です。

それ以外にも、漆喰は気密性が高く音を反響させてくれるので、シアタールームやピアノ部屋などにもよく使われています。

おわりに 漆喰と珪藻土の特徴をしっかりと掴んで壁材を選ぼう!

湿気やにおい、化学物質へのアレルギーなどの軽減が期待できる自然素材であり、独特の質感によって室内の壁に味が生まれる珪藻土や漆喰は、魅力的な壁材です。新築時やリフォームの際などに、検討する方も多いのではないでしょうか。

一方で、気になるのは費用面です。自分で仕上げる楽しみを味わいたいという方はともかく、珪藻土や漆喰のような塗り壁を希望どおりに仕上げるには、左官職人などのプロの技術は不可欠といえます。検討時には、材料の費用だけでなく、施工費用も合わせて考えておく必要があります。

見積もりを依頼する場合は、複数の会社に依頼して相見積もりを取り寄せ比較することで、珪藻土や漆喰などの塗り壁に対する理解が深まり、信頼できる会社を選びやすくなるでしょう。


最終更新日:2020-05-26

 

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます